2010年1月30日土曜日

ためにならない刻み加工講座Ⅱ





昨日は小さな穴を開ける機械を紹介しましたが、今日はもう少し大きな穴を開けるための機械の紹介です。
名前はチェーンノミ!
チェーンの部分に小さな刃がたくさん付いていて、チェーンが回転することで穴を掘ることができます。





このような穴を掘るときに使います。
この穴は柱を差して固定するため穴です。
このような穴を掘るには1分もかかりません。
手で掘ったら何十分かかることか・・・・・・・・。
昔の大工さんは手作業でおこなっていたのですからどれだけ大変だったでしょうか。
現在ではとても真似できませんね。

2010年1月29日金曜日

この機械40年以上使っています!

昨日紹介したメダイですが、倒れるくらいおいしかった!
今日は朝からおすそわけした人たちから「おいしかった!」とお礼の電話の連発でした。
さすがは日本海産の魚でしたね。

さてここからは再び役に立たない刻み講座です。



この気合いの入った機械ですが、親方が一番初めに買った刻み用の機械です。
ロボコンに出てきそうな機械ですよね。(ロボコンがわからない方には申し訳ありません)
しかも40年間修理知らずの優等生。
特別なメンテナンスもしていませんが考えられないほどのタフさです。
むかしの機械は恐ろしいほど重いのですが、壊れることを知りません。





写真中の筒部分がドリルになっていて穴が掘れます。
このタイプは上下の動作をハンドルを手動で回しておこなうのが一般的ですが、この機械は古いくせにレバーひとつで自動に上下するめずらしいタイプです。





このような穴が掘られます。
この穴の用途ですが、簡単に言えば細い柱を差し込むための穴です。
この説明ではまったく意味がわからないと思いますが、ご了承ください。

およそ3cm(1寸)角の小さな穴ですが、これを手作業のノミで掘ると逆に穴が小さすぎて掘りにくいものなんです。
一般の方にはまったく必要としない情報ですが、とても便利な機械の紹介でした。

2010年1月28日木曜日

メダイ大漁




釣り好きな親方が福井県まで船釣りに行ってきました。
狙いはメダイ。
さすがにここまで遠くへ行くのはめずらしいのですが、どうも今年はこのメダイの当たり年ということで出かけたようです。
私も釣りを少々やりますが、実際にメダイを見たのは初めてだったためなんの魚かわかりませんでした。





釣りというものは期待が大きいとうまくいかないものですが、今回は違いました。
80ℓのクーラー満杯に釣ってきました。
写真は約半分の量です。

こんなたくさんの魚ですが、魚好きの知り合いに配ってしまうため自分の家で食べるのは数匹だけです。
私も1匹だけ刺身にしてもらいました。
今晩のお酒のつまみですからとても楽しみです。

親方も来週で67歳です。
日本海からのプレゼントといったところでしょうか。
これまでたくさん働いてきましたから、大好きな釣りをもっと楽しんでもらいたいですね。

2010年1月27日水曜日

刻み加工の動画発信



只今、梁の加工中!
梁などの加工を「きざみ」と呼びます。
今回の画像はノミを使っているところを紹介しています。
もっといろいろな作業を紹介したいのですが、自分で撮影しなければいけないため難しい面があります。
作業もはかどりませんしね・・・・。

これから機会があれば動画で作業内容を紹介していきたいと思います。

2010年1月26日火曜日

風邪ひきダウン

昨日は微熱と寒気。
完全に風邪ひきパターンと感じ、今日は1日寝ていました。
幸い高熱が出ることもなくインフルエンザでもなかったようで、一安心です。
1日休んでしまいましたが、明日からまた100%のちからで行けそうです。
風邪が長引いたり、60~70%の体調でだましだまし仕事をするのは良くないですからね。
体調が悪いと良い仕事ができませんし、ケガをする危険がとても高くなりますからね。
現場仕事は安全第一!無理はいけません。

明日からまた全開で行きます!!

2010年1月25日月曜日

エコハウスに使用する天竜材見学5




乾燥が完了した材料は大きさの調整のため表面を削られます。
すると汚れていた木材がきれいに生まれ変わります。
これでようやく製品になりました。






伐採の際からの情報が入っているバーコードが最後まで付けられています。
このバーコードで山林名や伐採場所、日時、樹齢、含水率、強度などがわかるようになっています。






この材料の強度や含水率を実際に計測してみました。
数値はとても良好でした。
このような計測はハンディタイプの測定器で簡単におこなうことができます。






最後はこのプレカット工場で加工されます。


大工をやっていてもなかなかこのようなところを見学する機会はありません。
ですから今回はとてもよい経験ができたと思います。
これからエコハウスの建築が始まるようですが、出来る限り見学会に参加してエコハウスを紹介できればと思っています。
おわり。

2010年1月23日土曜日

エコハウスに使用する天竜材見学4




ある程度乾燥が進んだ木材はいよいよ製材にかけられます。
製材とは必要な大きさにカットすることです。
製材かけられる木材はすべて皮がむかれます。
この皮はたい肥などに利用するそうです。





製材作業も目の前で見られました。
この作業は初めてみましたが飽きないものですね。
残念ながら時間があまりないということでゆっくり見られなかったのですが・・・・。
加工はすべて機械でおこなうので大きな木でも問題ありません。





製材されてもすぐには材料として使用できません。
天日の下や屋根の付いた日陰でゆっくりと乾燥されます。
その期間は12カ月以上ということでした。
ですから伐採から製品になるまで合計18カ月の歳月がかかるということです。
手間と時間がかかりますね。

保管されている木は黒く汚れていますが、大丈夫です。
木は汚れていても表面を少し削ればピカピカな木目が浮き上がるものですから。
もちろん最後に削るということも計算に入れて少し大きめに製材しているそうです。

つづく

2010年1月22日金曜日

エコハウスに使用する天竜材見学3




伐採された天竜材はその場でバーコードが貼られます。
このバーコードによって、所有者や緯度経度、住所、当日の天候、温度などの情報がわかるようになっているそうです。
すごくしっかりした管理方法ですよね。まるで食品のようです。

注目すべきはこの木目!
杉と言えば目があらく弱々しいという印象でしたが、この杉はとても目が詰まっていましたので強度も期待できると感じましたね。
天竜杉はこの詰まった木目をもっとアピールすればいいのにと思いました。
もうひとつはとてもまっすぐな木が多いとも感じましたね。
このような木であれば製品になった時にねじれや狂いが少ないのではないかと思いました。






山から切り出された木材置き場ですが、こんな太い木もありました。
こんな大きな木が天竜にあることに驚きましたが、これを山から運び出す労力を考えると本当に感心するばかりです。

木の積み方にもこだわっているようで向きを変えて交互に積み上げることで乾燥を促進できるそうです。
細かいところまで気を使っていると感じましたね。
つづく。

2010年1月21日木曜日

エコハウスに使用する天竜材見学2




昨日紹介しましたエコハウスモデル住宅で使用される天竜材の紹介です。

浜松市エコハウス推進協議会会員で天竜材がどのような工程を経て製品化されるのかを見学してきました。





まずは伐採現場の見学です。
車の中から見る立ち木はそれほど太くは見えませんが、近くで見ると思った以上に太く感じましたね。
倒された木は葉が付いたままの状態で3カ月ほど乾燥させるそうです。
中には1年近く葉がらしするものもあるようです。
また伐採する時期は新月期のみ。(新月とは満月の反対時期です。)
新月伐採をおこなうとカビにくく、虫がつきにくく、割れにくく、狂いにくいという特性があるそうです。
月の時期によって木材自体の状態も変わってしまうなんて自然の不思議さを感じますね。
又、1年間のなかでも8月~2月までの期間はでんぷんの含有量が少ないため伐採の適期となっているそうです。


続きはあした。

2010年1月20日水曜日

エコハウス使用材料見学




今日は浜松市エコハウス推進協議会によるエコハウス建築に使用する材料の見学会に参加してきました。
今回は天竜材を使用するということで山に育成している木材がどのような過程を経て製品になるかを見てきました。

一番の感想は天竜杉を大切にしている人たちの情熱を感じたということです。
天竜杉が優秀ということはもちろんですが、とにかくこの天竜の山を大事にしたいというアピールをとても強く感じました。
単純に天竜杉をブランド化して営業しようとするのではなく杉の持っている本質を充分に引き出すことへの一所懸命さに感心しました。
そのために惜しみない手間をかける人たちの情熱!

山を守る、天竜の山を守るという情熱を勉強させていただいた一日でした。

2010年1月19日火曜日

役に立たない墨付け講座4(墨つぼ)




役に立たない墨付け講座4です。
3回目は墨つぼの役目についてです。
墨つぼの役目は2つあります。
1つ目は墨の付いた糸を使用して長い線を引くことです。
写真は墨の付いた糸を右手で引っぱり上げている状態です。
この糸を離すと木材に糸が触れて線が引かれるという仕組みです。




糸は水車のような部分に巻かれています。





これが墨つぼを使用して引かれた芯墨です。
梁の中心の基準となる大事な線です。
芯墨に従い墨付け作業は進められます。






2つ目の役目は墨入れです。
竹製の筆「すみさし」で文字や線を引くときに必要な墨を入れておくところがあります。
墨入れ部分は脱脂綿に墨をふくませて垂れないようにしています。
墨つぼは単純なつくりですが、墨付けには欠かせない道具のひとつです。

2010年1月18日月曜日

役に立たない墨付け講座3(こだわり)




大工道具の質はピンからキリまであります。
刃物などは金額に比例して質がかわります。
では墨つぼは?

墨つぼも樹脂製のものもあれば木製のものもあります。
木製は木質によって金額が違いますが、ポピュラーなのは写真下のケヤキ製です。
ケヤキ製の墨つぼに豪華な彫り物が加えられているとても高価な墨つぼもあります。

とはいえ使い勝手はかわりません。
墨つぼに関しては自己満足の部分が大きいと思います。
私も普段使用しているものは樹脂製の安物ですからね。
だからといって使いにくいなんてことはまったくありませんから。
墨つぼにも大きさの種類がありますから、そちらの方が大事かもしれません。

まあ大きさの違いも使い慣れれば関係ないんですけどね。
結局のところ何でもよくて使っているうちに手になじんできますから。

ということで私は墨つぼの種類にはこだわらない大工ということですね

2010年1月16日土曜日

役に立たない墨付け講座2(墨つぼ)




役に立たない墨付け講座2は「墨つぼ」の説明です。
「墨つぼ」?
聞いたことはあるという人もいるでしょうが、一般の方にはまったく必要のないものですね。
触ることはもちろんですが、実際に見たことがないという方がほとんでしょうね。

写真奥の黒いのが墨つぼです。
水車のような部分には線を引くための糸が巻かれています。
水車の右側が墨入れになっています。
墨入れには墨が垂れないように脱脂綿が詰めてあります。

写真の一番左側は固形状の墨です。
これを墨入れに入れて水で溶かして使用します。
今では墨つぼ用の墨汁がありますのでこちらを使用することが多いですね。

写真右側は墨付けに使用する竹製の「墨さし」です。
大工は年明けにこの墨さしをつくるのが恒例ですが、最近では市販されているため私はつくることはありませんね。
ですから使えなくなるまでとことん使っています。
写真上の物が新品で、下が現在使っているものです。
竹はなかなか減るものではありませんが、こんなに短くなってしまいました。
短くても使い勝手は良いですよ。
年配の大工さんから見ると「墨さしは正月に新しいものを作れ!!」と怒られそうですがね・・・・・・。

2010年1月15日金曜日

役に立たない墨付け講座1(間ざお)

まったく役に立たない墨付け講座です。
先日紹介した墨付け道具4点セットの1つ、間ざお(けんざお)の使い方です。



尺単位が付いている長い棒が間ざおです。
まずは梁の上に乗せます。





次に加工に必要となるところにしるしを付けます。





しるしを付けたところをさしがね(直角の定規)で線を引いて目印をわかりやすくします。





たとえばこれは柱をさすための穴を掘るしるしです。
他にも梁が交わる場所などもこの間ざおを使ってしるしを付けていきます。
このように加工に必要な場所に墨でしるしをしていくのが墨付け作業です。

2010年1月14日木曜日

ため息な講習会&気を直して建具修理

今日は朝から静岡までエコポイントについての講習会に参加してきました。
内容はサイトに掲載されているものをただ読んでいるだけでしたので時間がもったなかったような気もしました。
先日ニュースで同じ講習(開催場所は違います)を聞いた人のインタビューが流れていましたが、「知っていることばかりでまったく役に立たない講習だった」と言ってましたから覚悟はしていたんですけどね。
とはいえ行かなければ講習内容はわかりませんからねー。






午後からは建具の修理をしました。
このお客様のお宅に建具屋さんが玄関ドアの取り付け工事に伺った際に雨戸を作りなおすように依頼したそうです。
しかし建具屋さんには「骨組みがしっかりしているから大工さんにベニヤだけはりなおしてもらえばきれいになるよ。」といわれたそうです。
確かに作りなおすにはもったいないですよね。
というわけで作業場に持ちかえりました。






はずした釘は真ちゅう製ですから再利用が可能ですよ!






耐水ベニヤをはり直せば完成です。
あとはペンキ屋さんに塗装してもらいます。
新しく作れば15,000円くらいかかりますが、修理すれば1/5以下で済んでしまいます。
作り直すよりも修理を勧めた良心的な建具屋さんは浜北区永島の伊藤建具さんです。
きれいで格好いい建具を作りますよ!!
もちろん大場建築で依頼している建具屋さんです。

2010年1月13日水曜日

墨付けって?




大工ちゃんから寄せられたコメントの中に「墨付けって?」と思う方がほとんどでしょうね、という御指摘がありました。
たしかに一般の方にはそうかもしれませんね。

それでは墨付けとは?
家の骨組みとなる梁や柱、土台などを加工するための目印を墨で書いていく作業です。
上棟前の下準備です。
先日紹介した墨付け4点セットと写真の図面のみを使い墨付け作業はおこなわれます。
大工は基本的に頭の中で家全体を想像して墨付けをおこなうため平面図だけあれば充分なんですね。

墨付けで大事なことはとにかく間違いをしないことです。
もしも墨付けに間違いがあると上棟日の作業はストップしてしまうからです。
そんなことになると大工だけではなくお施主様にも恥をかかすことになってしまいます。
ですから上棟の日は墨付けをおこなった大工はとても緊張しています。
テストの採点を受ける感覚ですかね。
しかも100点しか許されないんですから上棟日は肉体的よりも精神的に疲れるんですね。

ただ最近ではプレカット加工(工場での自動機械加工)がほとんどなので加工の間違いはありませんから、気楽なものです。
考えることや心配することは一切ないですからね。
大工からするとこの点もプレカットの魅力のひとつですね。

2010年1月12日火曜日

尺・寸・1間・1畳・1坪





きのう少し掲載した大工が使う単位についてのつづきです。

1尺は30cm、1寸は3cmです。 1寸の半分は5分(ごぶ)で、1分は3mmです。
1分の半分は5厘(ごりん)です。(cm、mmはおよその大きさです)


建築の基準となる1マスは3尺(約90cm)です。半間とも言います。
2マスで6尺(約180cm)=1間(いっけん)です。
畳の大きさで考えるとわかりやすいかもしれません。
畳は長方形ですが、短いほうが約3尺で長い方が約6尺です。
畳1枚で1畳(いちじょう)です。畳2枚分が1坪になります。
1坪は約3.3㎡です。

一般の方は長さでは1間・半間、大きさでは1畳と1坪などの単位を覚えておくとよいと思いますよ。

2010年1月11日月曜日

製材所へ尺・寸で注文!だから無駄なし!




大工が使う長さの単位は今でも尺や寸です。
1尺は約30cm、1寸は約3cmです。(単位の話は明日にします。)
建材やサッシなどはmm表示になっていますが、材木は尺・寸で注文します。
しかし最近では材木もmm(m)単位で表示されることが多くなりました。
これだと切り落とす部分が多くなるためもったいないのですがね。
プレカットで良く使用する材料もm単位なので捨てる部分がとても多いです。
10年くらい前ですがプレカット工場へ行ったときにまだまだ使えるような木材がゴミ箱に山積みされているのを見ておどろいたものですが、現況はどうなんでしょうかね?
材料はm単位ですが、実際加工に使用する単位は尺・寸が基準になっているためこのようなことが起きるのです。

しかし今回のように製材所へ梁を頼む場合は注文通りの長さで作ってもらいますから切り捨てる部分はほとんどありません。
手刻みの場合は材料を無駄にしない加工ができるということですね。

2010年1月9日土曜日

長い梁




長い梁は6m近くもあります。
最近では電動式の小型クレーンで吊り上げるため楽になりました。
とはいえ人力で動かさなければいけない場合も多々あります。
20代のころは力まかせで持ちあげていましたが、30代後半ともなるとそういうわけにはいきません。
強引に持ちあげようとするとすぐに腰が痛くなります。特に寒い時期は要注意です。
腰が痛くなって年齢を実感するようになると材木の持ち方のコツを探るようになります。
そうすると腰痛も少なくなり無駄なちからを出すこともなく済みます。
これが経験というものなんでしょう。

まあ墨付けも開始したばかりなのでまだ体もなれていないため余計に梁が重く感じるのだと思います。
正月に怠けていたことも大きな原因のひとつでしょうけど・・・。

2010年1月8日金曜日

墨付け開始




いよいよ墨付けの開始です。
墨付けに必要な道具は
①墨つぼ(水車のようなものが付いている墨入れ)
②墨さし(竹製の筆)
③さしがね(直角の線引き)
④間竿(けんざお:長い木製ものさし)
この4つだけです。少ないと思いませんか?
私も見習いの時に「これだけの道具で家が造れるのか?」と思ったものです。

年が明けると墨さしや間竿を新しく造りなおすのが大工の仕事始めと教えられました。
大きな声では言えませんが、最近では微調整をするだけですね。
墨さしも売っていますので作ることはなくなりました。
いつでも墨さしを作れるように竹は用意してあるんですけど・・・・。

2010年1月7日木曜日

断熱材施工マニュアル





話題の住宅エコポイントですが賛否両論の意見をテレビで見ました。
概要も発表されましたが、文字での説明ですのでいまいちピンと来ないですね。
来週、講習会がありますので出席して話を聞いてくる予定です。
断熱材の施工に関しては昨年「次世代エネルギー基準対応施工技術 マイスター認定」を取得しているためその点に関しては心配してないんですけどね。
とはいえ今日はもう一度マニュアル本を開いて見直したのですけど・・・・。

2010年1月6日水曜日

梁(はり)2

※このブログは1月5日Hamazoに掲載したものです。




昨日は現時点では杉の梁は使わないという話でした。
杉でなければ何?
それは松です。それも外国材の米松です。
人によっては外国材を悪く言う人もいますが、日本産の松(地松)をなるべく使わない大工もいます。
理由は虫が付いている恐れがあるということ。
もう一つは施工後のねじれがひどいということです。
いずれの問題もできるだけ回避するように努力している材木屋さんもいるようですけどね。

その点において米松は実績があると思うのですが・・・・。
最近では地産池消が叫ばれているため外国材の使用を控える必要もあるかもしれませんが、安いという理由だけで製品上問題のない外国材を悪者(粗悪品)扱いするのもいかがなものと思うのですがね。

梁(はり)1

※このブログは1月4日Hamazoに掲載したものです。




今回も梁は米松を使います。
最近では杉を使用するところも多いようですが、大場建築では使用したことがないため知り合いの大工さん数人に杉の梁について聞いてみました。
するとある大工さんは「乾燥している少し大きめのものなら大丈夫だよ。」と言いました。
それなら問題なく使えるなと思っていると、それを聞いていた他の大工さんが
「でも最近杉の梁が垂れて苦情が出ていると聞いたぞ。」とのこと。
最近では強度性能の研究により適切な大きさが記載されているスパン表がありますが、私の感覚では少し細すぎると感じました。
研究結果ですので根拠もなく否定はしませんが、私でしたらこのスパン表よりも大きな梁を使用しないと心配です。

このような不安がありますから現時点では杉の梁の使用をひかえています。
つづく

木の香り

※このブログは1月3日Hamazoに掲載したものです。




作業場には年末届けられた梁が並べられています。
ひかれたばかりの木材は香りが強いため作業場中が松の香りに包まれています。
家にはその家独特の香りがあるといいますが、私の実家の場合は木の香りだとみなさんによく言われます。
私は小さい頃かろこの香りの中で生活してきたため木の香りと意識したことはありませんね。
そのせいか良い香りと言われるひのきが特別良い香りと感じたことはありません。
ですから木のマスでお酒を飲むとおいしいという気持ちも私にはよくわかりませんね。

里帰り

※このブログは1月2日Hamazoに掲載したものです。




1月2日は恒例の妻の実家への里帰り。
お正月はあいさつのために私も同行しています。
しかし問題は渋滞ですね。
予測がつかないためいつも通り朝の4時~5時のあいだには出発したいと思っています。
順調にいけば9時頃には東京の実家に着くんですが、いったいどうなることやら。
まあ安全第一ということでゆっくり行こうと思っています。

元旦

※このブログは1月1日Hamazoに掲載したものです。




新年あけましておめでとうございます。
2010年の幕開けです。
今年もよろしくお願いいたします。

元日は恒例の実家での新年会です。
年末からお酒の飲みすぎが続いています。
仕事で体を動かせば調子がいいんですが、ゴロゴロしているだけだとなんとなく調子が出ませんね。
みなさんも飲みすぎ、食べ過ぎ、運動不足にご注意を!

最後にもうひとつフォトシネマ

※このブログは12月31日Hamazoに掲載したものです。

いよいよ今年も本日で終わりです。
しかし年末といっても以前のようにせわしなく走り回るようなことはしなくなったため年越しといった雰囲気は少なくなったような気もします。
最近では元日から開いているお店がたくさんありますから買いだめをする必要がなくなりましたからね。

せめて紅白歌合戦でもゆっくり見て、大みそかを実感し1年を振り返りながら年越しをしたいと思います。

大工村.comに収納の質問が寄せられましたので収納のフォトシネマを紹介します。

梁にも鏡餅




お正月気分も抜けてきましたね。
しかし大場建築の大工仕事はまだ始まっていません。
明日からの予定です。
今日は明日からの下準備程度です。

梁にも小さいながら鏡餅をお供えしました。
「主たる場所」にお供えする鏡餅ですから、梁にもお供えしました。